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プレスリリース

ブラジルで天然ガス焚き56.5万kW級GTCC発電所を建設
パトリア、シェル、MHPSの3社出資SPCにブラジル国立経済社会開発銀行が融資決定

◆ リオデジャネイロ州“マリムアズール”発電所の開発から参画、2023年に商業運転開始
◆ 同国産ガス焚き発電所向けに、最新鋭JAC形ガスタービン1基を供給

2019年12月24日発行 第290号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、ブラジルの投資会社であるパトリア・インベスティメントス(Pátria Investimentos)およびシェルグループと、リオデジャネイロ州のマカエ(Macaé)市で天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)方式によるマリムアズール(Marlim Azul)発電所を建設することで合意、このたび3社はブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES:Banco Nacional de Desenvolvimento Econômico e Social)と融資契約を締結しました。この発電所は、3社出資の特別目的会社(SPC)が手掛けるもので、発電出力は56万5,000kW、2017年にブラジル国家電力庁("ANEEL":Agência Nacional de Energia Elétrica)の電力オークションで獲得した売電契約に基づき電力供給を行います。BNDESからの融資額は、24年間で20億レアルで、2023年1月の商業運転開始を予定しています。

 事業を遂行するSPCは、パトリアが50.1%、シェルが29.9%、MHPSが20%をそれぞれ出資。3社共同でプロジェクトを推進することとなります。マリムアズールは、ブラジル沖合の海底プレソルト(岩塩層下)層から原油を採掘する際に付随して産出する天然ガスを利用する初の発電所です。MHPSは、最新鋭のM501JAC形ガスタービン1基を中核として、蒸気タービン1基、発電機1基、排熱回収ボイラー等を供給します。また、運転開始後は火力発電設備の運転を最適化する当社のデジタルソリューションサービス「MHPS-TOMONI®」による支援も実施します。当社がブラジルでGTCC発電所の建設に参画するのは今回が初めてとなります。

 JAC形ガスタービン(注1)は、タービン入口温度を高めることで、さらなる高効率化を実現するとともに、最新の空冷システム採用により起動時間の短縮など運用性の改善をはかったもので、CO2排出量の削減にも寄与します。また、当社は高砂工場内で実証設備複合サイクル発電所(通称T地点)を運用しており、JAC形はそこで99.5%の信頼性を示しつつ、すでに1万1,600時間を超える商業運転を行っています。

 当社のJ形シリーズ全体の累計運転時間は、2011年に実証運転を開始してから計90万時間に到達しています。これは同出力帯のガスタービンでは業界をリードするものであり、長時間にわたる運転実績から信頼性が確認され、当社の主力機種として世界中で受注活動を優位に進めています。

 MHPSは、今回のブラジル向けGTCCプロジェクトへの参画を弾みに、南米をはじめ世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与するとともに、エネルギーの脱・低炭素化を促進し地球環境の保全に貢献していきます。

J形ガスタービン
J形ガスタービン

以上