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制御システムのセキュリティトレーニング
MHPSコントロールシステムズとカスペルスキーが共同で提供を開始

2015年3月17日発行 第53号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)グループの株式会社MHPSコントロールシステムズ(神奈川県横浜市、代表取締役社長 平田大作、以下、MHPS-CS)はこのたび、セキュリティソフトウェア大手の株式会社カスペルスキー(東京都千代田区、代表取締役社長 川合林太郎、以下、カスペルスキー)と、セキュリティトレーニングに関する協業の契約を締結しました。

 MHPS-CSは、制御システムを運用するお客様に対して、カスペルスキーが開発したサイバー演習コンテンツ(Kaspersky Industrial Protection Simulation、以下、KIPS)を使って、制御システムのセキュリティ対応教育を実施します。2015年3月20日から提供を開始します。

 従来、企業のITインフラや個人のPCなどをターゲットとしてきたサイバー攻撃ですが、2010年のコンピューターウイルスStuxnet出現を契機として、制御システムもターゲットにされるようになりました。今回提供するセキュリティトレーニングは、このような脅威に対し、制御システムを利用している方々に、制御システムのセキュリティに対する基礎知識を提供するものです。サイバー攻撃の多くは、USBメディア、メール、Webなどを活用するときの人の行為に関係しています。サイバー攻撃への防御策としては、各種対策ツールやソフトウェアを導入することも有効ですが、同時に「教育、トレーニング」で関係者の理解を深めていくことが重要です。

 カスペルスキーが開発したKIPSは、ゲーム形式のグループ学習となっており、ゲームを通じてセキュリティの基本的な用語を理解し、どのようなリスクがあるのか、どのような行為が危険か、どのような対策が有効かについて理解することができます。
 MHPS-CSが提供するセミナーは、KIPSによる2~3時間のゲーム演習のほか、制御システムセキュリティについての基本知識、対策技術、組織管理などの講座も含めて1日コースで提供します。セキュリティ人材の不足が言われている昨今、現場の最前線で働く人だけでなく、経営者層の人にも有効な演習となっています。

 このトレーニング提供に関し、MHPSコントロールシステムズ代表取締役社長の平田大作は、次のように述べています。
 「海外では、制御システムのセキュリティに対し、その社会的な影響を考慮した国際的な規格や、地域で規格を定め、これに適合していないと罰金が発生する業界も現れてきており、その対応を支援するコンサルタントビジネスも成立している。しかし、日本では制御システムのセキュリティに対する意識に各社の差があり、その土壌が十分に形成されていない。今後、サイバー攻撃の脅威は、日本でも必ず忍び寄ってくるので、制御システムに関与する事業者として、当社お客様に限らず、制御システムを使う全ての方々にセキュリティについての正しい意識を持っていただくことは、当社の使命でもあると考える。このたび、ITセキュリティベンダーのカスペルスキーと制御システム会社のMHPS-CSが共同でトレーニングを提供していくことで、先ずは、その土壌形成に貢献していきたいと考えている。」

 株式会社カスペルスキー 代表取締役社長 川合林太郎は、次のように述べています。
 「MHPSコントロールシステムズは、日本のみならず世界各国で発電所をはじめとする重要インフラ制御システムの開発・保守に携わっており、その深い知見は生活基盤を支える現場の方々へのサイバーセキュリティ教育にも大いに活かされるであろう。基幹インフラへの脅威が世界中で広がる中、KIPSを通してMHPSコントロールシステムズとパートナーシップを結び、弊社のミッションである“IT上の脅威から世界を守る”を制御システム界で実現するために、共に戦えることを誇りに思う。」

 MHPS-CSは今後も、カスペルスキーと良好な関係を維持しつつ、セキュリティトレーニングに関する事業を積極的に展開していきます。

トレーニング実施風景
トレーニング実施風景
ゲームボード(水処理設備)とカード
ゲームボード(水処理設備)とカード

以上