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GAC形ガスタービンの商用機 運転時間が8,000時間を突破
国内のGTCC発電で

2015年2月3日発行 第44号

G形ガスタービン
G形ガスタービン

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)のGAC形ガスタービンの商用機が、国内のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電で運転時間8,000時間を突破し、その高い信頼性を改めて示すとともに、国内外向け受注を伸ばしています。

 GAC形ガスタービンは、J形ガスタービンと並ぶ当社主力機です。累積運転時間8,000時間超は、ガスタービンがその信頼性を示す一つの目安とされており、今回、このハードルを超えたことは、このガスタービンの順調な受注をさらに後押しするものと期待されます。

 GAC形ガスタービンは、2009年の市場投入以来、その高い効率と信頼性が評価され受注を拡大してきました。その受注累計は、米国向け15基、カナダ向け4基、韓国向け3基、国内向け5基の計27基に達しています。なかでも北米の大手電力会社向けが好調で、昨年後半にも4基受注し、当社GAC形ガスタービン受注の半数以上を占めるまでとなっています。韓国の斗山重工業でもライセンス生産を行っており、その分も加えると受注累計は33基を数えます。

 GAC形ガスタービンは、柔軟な運転が可能な低環境負荷型ガスタービンで、電力需要に高効率かつ大容量で応えるのはもちろん、環境問題の解決にも力を発揮します。
 急速起動も可能で、GAC形ガスタービン1基のシンプルサイクル発電であれば、わずか10分で27万キロワット、39パーセント超(低位発熱量)の効率での運転ができます。また、GAC形ガスタービン2基と蒸気タービン1基を組み合わせたGTCC発電では、起動後30分で80万キロワット超、59パーセント超(同)の効率で電力を供給することが可能です。この起動時間の短縮と高効率化は環境負荷の低減と経済性の改善に大きく貢献します。そのため、DSS運転(Daily Start up and Stop:日間起動停止)など、起動停止が多い発電設備に適したモデルとなっています。
 また、GAC形ガスタービンは、単体の発電出力の変化率が5万キロワット / 分以上で、例えば、環境に応じて発電量が変動しやすい再生可能エネルギーなどによる、電力供給量の変動が原因で生じる発電出力の変動要求にも柔軟・迅速に応答することができます。

 GAC形を含めたG形ガスタービンは1997年の初号機運転開始から約20年の実績があり、その累積運転時間は260万時間を超えています。これは、同じ出力帯のガスタービンの中では最長の運転実績です。

 MHPSは今後も、火力発電システム市場の多様なニーズに合わせた最適な提案を通じて、各国・地域の環境負荷を抑えた発展に責任を果たしていきます。

GAC形ガスタービンの標準仕様
型式 M501GAC
タービン入口温度 1500℃級
回転数 3600rpm
ガスタービン出力(発電端) 276MW
GTCC出力(発電端) 412MW
GTCC効率(発電端、LHV、ISOベース) 59.5%
圧縮機 / 圧力比 17段 / 20
燃焼器 16缶
タービン 1~3段動静翼:空気冷却
4段動静翼:無冷却

以上