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東京電力から石炭ガス化複合発電設備(IGCC)の設計業務を受注
福島復興に向けた「世界最新鋭の石炭焚き火力発電所プロジェクト」

2014年9月12日発行 第23号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)を幹事会社とする共同企業体は、東京電力株式会社から「世界最新鋭の石炭焚き火力発電所プロジェクト」で採用する大規模な石炭ガス化複合発電設備(IGCC)の設計業務を受注しました。福島県の産業復興に向け、東京電力が50万キロワット級IGCC2基を同県内に建設するプロジェクトで、これを受け、MHPSに三菱重工業、三菱電機、三菱重工メカトロシステムズを加えた4社は設計業務に着手しました。

 今回の石炭焚き火力発電所プロジェクトは、東京電力の広野火力発電所(双葉郡)と、同社などが出資する常磐共同火力株式会社の勿来発電所(いわき市)にそれぞれ大型のIGCCを建設するものです。福島県の経済再生を後押しする産業基盤や雇用機会の創出を目的とした事業で、地球規模のエネルギー・環境問題の解決に向け、わが国が誇る最新鋭のクリーンコール技術を世界に展開していきたいとする思いが込められています。

 当社のIGCCは、高効率で環境性に優れた純国産技術に基づく石炭利用高効率発電プラントです。MHPSを幹事会社とする共同企業体は、今回の設計業務受注を受け、諸作業を開始しました。具体的には、MHPSはガス化炉設備と複合発電設備などの設計を、また、三菱重工はガス精製設備、三菱電機は発電機設備および電気設備、三菱重工メカトロシステムズは排水処理設備の設計をそれぞれ手掛けます。

 IGCCは、石炭をガス化し、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル方式で発電することで、従来の石炭焚き火力発電に比べ、発電効率を飛躍的に向上させるだけでなく、CO2低減もはかる次世代の火力発電システムです。
 石炭は化石燃料の中で経済性と供給の安定性に優れ、主要なエネルギー資源として広く利用されていますが、IGCCの導入により、CO2のみならず、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)などの排出も低減することができます。また、高温高圧のガス化炉を用いることにより、従来の火力発電では利用に課題があった低品位の石炭活用も容易となるなど、資源の乏しいわが国をはじめ、海外諸国でも資源の有効利用と環境保全の両面で今後ニーズが高まるものと予想されます。

 MHPSは、IGCCの連続運転世界記録を達成した常磐共同火力の勿来発電所10号機(旧クリーンコールパワー研究所実証プラント)の設計・建設の実績を有しており、今般、このIGCCシステムを「PHOENIXIGCC(フェニックスアイジーシーシー)」と命名しました。
 当社は、共同企業体を構成する三菱重工、三菱電機、三菱重工メカトロシステムズの3社と緊密に協力しつつ、今回の設計業務を確実に遂行するとともに、これまで培った技術をベースに今後も、IGCCの更なる技術向上に取り組んでいきます。

以上