エジプト・カイロ発電公社(CEPC)からカイロ・ウエスト発電所の更新工事を受注 天然ガス・重油焚きボイラー4基の安定運転・信頼性向上へ

発行 第 211号

◆ 当社が1993年と2011年に納入した各設備を延命化
◆ 昨年8月に次ぐCEPC向け受注で、電力の安定供給に貢献

 

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、エジプトのカイロ発電公社(CEPC:Cairo Electricity Production Company)から、カイロ・ウエスト(Cairo West)天然ガス・重油焚き火力発電所の更新工事を受注しました。136万kWの定格出力を備えた既設発電設備のボイラー4基を対象に機器を更新し、各設備の延命化および信頼性の向上をはかるものです。エジプト国内における電力の安定供給に貢献します。

 カイロ・ウエスト火力発電所は、首都カイロの中心部から北西約16kmに位置しており、CEPCが運営しています。今回の更新工事は、当社のエジプト法人とのコンソーシアムで受注したもので、当社の呉工場がボイラー本体の各機器の製作を担当し、当社のエジプト法人が機器の据え付けおよび試運転の指導員派遣を担当します。対象となるボイラー4基は当社が1993年に納入した5号機・6号機(定格出力33万kW)、および2011年に納入した7号機・8号機(同35万kW)となります。

 同発電所は、電力需要が高い首都圏の電力供給を担う基幹発電所であり、安定的な電力供給が必要不可欠となっています。また、CEPCからの更新工事受注は、昨年8月にカイロ・ノース火力発電所向けに受注した天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備更新工事に次ぐものです。

 MHPSは、新しい火力発電システムの普及だけでなく、CEPC向けのような既設汽力発電発電設備ならびにGTCC発電設備の更新・性能向上にも力を入れています。今後も、世界各地で電力供給の安定化や発電の効率向上を支援することにより、グローバル規模での経済発展および持続可能性の高いエネルギー創出に貢献していきます。

以上