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広野IGCCパワー合同会社の54万kW石炭ガス化複合発電設備建設に着手
福島県広野町の現地で起工式開催

◆ “福島復興”への思いを込め、2021年9月の運転開始を目指す
◆ 石炭ガス化炉は長崎工場で本年1月から製造を開始、2019年2月に現地での組み立てに着工

2018年4月13日発行 第207号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)はこのほど、福島県広野町(双葉郡)で広野IGCCパワー合同会社(注1)から受注した石炭ガス化複合発電(IGCC:Integrated coal Gasification Combined Cycle)設備の建設工事に着手します。純国産技術に基づく出力54万kWの次世代高効率発電設備をフルターンキー契約で建設するもので、2021年9月の運転開始を予定しています。

 13日に現地では、広野IGCCパワー合同会社の主催による起工式が行われました。発電設備の建設を担当する当社からは、社長の安藤 健司、執行役員エンジニアリング本部副本部長の十川 純らが出席。安藤社長は安全を祈願する地鎮の儀に参加しました。

 この発電所建設は、世界最新鋭の石炭火力発電所の実現を通じて産業基盤の創出と福島県の復興への貢献といった思いを込めて福島県内で進められているIGCC関連プロジェクトの一つです。東京電力グループの東京電力フュエル&パワー株式会社が運営する広野火力発電所(石油・石炭焚き最大出力440万kW)の敷地内に建設されます。

 IGCC設備の中核機器となる石炭ガス化炉は、当社が長崎工場(長崎市)で2017年に完成させた石炭ガス化炉工場で本年1月から製造を開始。2019年2月には現地での組み立てに着工する予定です。この工場は、当社が従来の石炭焚き火力発電向けボイラー製造により培った溶接などの要素技術に加え、新たに独自開発した自動溶接装置、ITを駆使した生産方式を導入することで、高温高圧に対する耐久性に優れた石炭ガス化炉の構成モジュールを安定的かつ短納期で製造できるものです。

 IGCCは、石炭を高温高圧のガス化炉でガス化し、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率のコンバインド方式で発電することで、従来の石炭焚き火力発電に比べ、発電効率を飛躍的に向上させ、CO2排出低減にも寄与する画期的な火力発電システムです。資源の乏しいわが国をはじめ、世界各地における資源の有効利用と環境保全の両面で、ニーズが高まってくるものと期待されます。

 MHPSは、2020年9月に運転開始予定である福島県いわき市の勿来IGCCパワー合同会社(注2)向けIGCC設備の現地工事にも着手しています。今後も、IGCCの普及に積極的に取り組むことで資源の有効利用と地球環境保全に貢献するとともに、高品質な製品の提供を通して電力の安定供給に寄与していきます。

  1. 広野IGCCパワー合同会社には、三菱商事パワー株式会社、三菱重工業株式会社、三菱電機株式会社、東京電力ホールディングス株式会社の4社が出資しています。
  2. 勿来IGCCパワー合同会社には、三菱商事パワー株式会社、三菱重工業株式会社、三菱電機株式会社、東京電力ホールディングス株式会社、常磐共同火力株式会社の5社が出資しています。

以上