バングラデシュの電力会社NWPGCL向け GTCC発電設備を受注 インドのLarsen & Toubroに供給

発行 第 17号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、バングラデシュ政府傘下の地域電力公社である北西部発電会社(North-West Power Generation Company Limited:NWPGCL)が建設するベラマラ ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備向けのガスタービンおよび蒸気タービン一式を受注しました。主契約者は丸紅株式会社で、同社の下で本発電所の建設を担当するインドの製造・建設系複合企業、ラーセン&トゥブロ社(Larsen & Toubro Limited:L&T)に供給します。出荷は2015年9月開始の予定です。

 今回の発電所建設は、日本政府が国際協力機構(JICA)を通じて供与する円借款により支援されるもので、首都ダッカの北西約150キロメートルのクルナ管区(Khulna)に建設されます。発電所の総出力は約41万キロワット。バングラデシュ最大級のGTCC発電所として、運転開始後は同国全体の電力需要の約5パーセントを供給して、同国の経済発展に寄与することとなります。

 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電できる高効率発電システムで、高い燃費効率を実現してエネルギーの有効利用と温室効果ガス削減に貢献します。
 今回、当社はGTCC発電設備のうち、M701F4形ガスタービンおよび蒸気タービンを製作・供給します。

 NWPGCLは国営のバングラデシュ電源開発公社(Bangladesh Power Development Board:BPDB)の100パーセント子会社で、同国北西部を管轄する地域電力公社です。また、L&Tは先端技術を有するインドのエンジニアリング・建設会社で、同国最大の民間企業の一つです。
 バングラデシュに対しては、これまでにもガスタービンを5基納入しており、これらの実績が今回の成約を後押ししました。

 当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しています。今後も、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備をグローバル市場で積極的に提案していく方針です。

 当社は、三菱重工業と日立製作所の両社が持つ総合力と製品事業を継承し、火力発電システム向けフルレンジの製品群とトータルソリューションを提供できることが強みです。今後も、火力発電システム市場の多種多様なニーズに的確に対応しつつ、グローバルトップを目指して受注活動に取り組んでいきます。

以上